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執筆者の写真星 宗介

椅子のある部屋 レポ

(2017.12.17公開の記事をこちらへ移動しました)


こんにちは、星です。

僕がはじめて参加を決めた展示会「椅子のある部屋」が、終了いたしました。

実際に展示されている様子をみると、それはもう圧巻でして。

文章の水槽を泳ぐような、非常に心地よい場所でした。


さて、今回の展示会の主旨は「文章と絵のコラボレーション」でした。

そんなわけで僕も、コラボしていただきました。


イラストを描いてくださいましたアマネツユさんのHPはこちら。

(リンクフリーに甘えたリンク https://tsuyuzensen.hakofo.com/ )


僕はあまりにも感動したり、衝撃的だったりすると

呼吸が止まるクセ?があるのですが……

今回は無事、息が止まりました。

しかも息が止まっていることに気づくのが毎回遅いので、

ヒュウヒュウ酸素を補給するはめになりました。

幸いにも(?) その時はたまたま人が他にいらっしゃらなかったので、

奇行は目撃されることなく終わりました。よかった。


お恥ずかしい限りですが、僕は自分の考えを伝えることがあまり上手ではありません。

文章でも口頭でも、具体的に捉えることができないのです。

小説を書いているくせにね。

だから伝わりづらくても、許してくださいね。


宇宙船だとか、瓶サイダーだとか……近未来というには矛盾する要素を兼ね合わせた作品でした。

一枚の絵にするのってもしかしてすごく難しいものにしてしまったのだろうか……! なんて

応募してしばらく経ってから気づいたものです。


だからこそアマネツユさんが絵を描いてくださると聞いた時は、本当に嬉しくて嬉しくて。

いったいどのふたりが描写していただけるのだろう、なんてワクワクして。


そうして見にいって「ああ、なんて素敵なんだろう」って息も吐けないくらい感動して。

色の対比の美しさも、しかくとさんかくも、椅子も、ふたりの表情も。

僕が書いた物語では表現できない彼らが、そこにいたんです。


なんて安心しきった顔で眠るのだろう。

なんて穏やかな、優しい笑顔で見つめるのだろう。

世界が終わるのに、どうしてそんなに幸福でいられるのだろう。


自分の手で書いたハナシであるはずなのに、

僕が生きた彼らに持った疑問がすべて描かれていました。

「そっか、そんなに好きなのか。なら幸せだよなあ」って。

そうして満たされた想いのまま、絵を購入できない悔しさを抱きつつ

百守さんに尋ねたところ、アマネツユさんのクリアファイルを出していただきました。

もちろん購入。


この絵も好きだなあ……って眺めています。

完全に虜になったので、今後もひっそりと応援しながら

僕は僕で、また新たな物語を生み出していこうと思います。


ウーン、最高。


あとは新刊「ふたり片隅で笑える?」に今作を収録してしまったものですから、

表紙がこの絵でないことに自分で憤りを覚えました。


グウ……最高だったなあ……。

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